出版社全落ちした男が、縦読み漫画の編集者になった話 | 株式会社ソラジマ | 急成長企業を支援してきたマーケティング会社が厳選した急成長企業と出会える場所「LEAPLACE」 - LEAPLACE
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出版社全落ちした男が、縦読み漫画の編集者になった話

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はじめまして!
株式会社ソラジマ Webtoon(縦読み漫画)編集者の芝と申します。

タイトルの通り、僕は出版就活に大失敗し、紆余曲折を経てWebtoon編集者になりました。誰がどこで何をやってんだ?と思ったあなたに向けて、僕のこれまでについて簡単に紹介させて頂きます。

【1998年】埼玉県に生まれる。出生体重4020g。
【2003年】でんぐり返しに失敗し、首を負傷。
幼稚園に行けないことを憐れんだ父が、「キャプテン翼」を買い与える。
漫画の世界に熱中する。
【2004~2017年】毎日サッカーする。人体のあらゆる部位を怪我する。
【2017~2020年】早稲田大学に入学。大学生になれば自然に彼女ができると思っていたが、そんなことはなかった。
【2017年~現在】就活中に出版社全落ち。株式会社ソラジマにインターン生として拾われる。怪我することなく大学を卒業し、ソラジマに編集者として正式ジョイン。

1998~2019年くらいの思い出については誰も興味がないと思うので、今回は出版就活やソラジマとの出会いにフォーカスして書こうかなと思います。
そして、出版社を目指している大学生や、漫画編集者の夢を諦めきれない方々に向けて、少しでも有意義なことを書けたらなとも思います。

2020年8月 〜出版就活準備期〜 漫画編集におれはなる!!!

密かに抱いている野望は、漫画の重みで床をぶち抜くこと。それほどまでに漫画が好きな僕は、漫画編集者になることを夢見ていました。
そんな僕を見て、周囲の人たちは言いました。

「趣味は仕事にするな」
「出版社の倍率やばいらしいよ」
「髪型が怖すぎる」

うるせえ。

周りからの助言を一蹴し、僕はこの髪型で出版社だけを受けていました。大好きな漫画に関われる最高の仕事が存在するのに、他の道に進むなんて意味がわかりません。

まずは出版社志望の学生に向けて、出版就活の貴重な体験談を書いていきたいと思います。
出版就活において、僕が最初にしたことは情報収集です。
敵を知り、己を知らば百戦危うからず。

僕は友達が沢山いる人間ではないので、情報収集は選考体験談のブログ、掲示板での口コミ、OB訪問がほとんどでした。僕なりに情報を精査し、簡単にまとめた結果が以下のようになります。

「運ゲー」
「もう一度選考を突破できる自信は無い」
「ずっと喋ってたらなんか受かった」

どういうこと?とりあえず「ずっと喋ってたらなんか受かった」だけを信じて、僕はひたすら趣味に没頭しました。サッカーや漫画など、自分の”好き”についてなら永久に喋っていられると思ったからです。

そして、僕が趣味を極めている(遊んでいる)最中、本格的に出版社の選考が始まりました。

2021年2月 〜出版就活奮闘期〜 負けたくないことに理由って要る?

続々とES(エントリーシート)の締切が近づく中、僕は将棋のアマチュア2段にまで成長していました。何をやってんだ。迷走した結果将棋が強くなった人間にとって、出版就活は困難の連続です。

膨大な量のESを誤字まみれで提出し、筆記試験の解答欄を当てずっぽうで埋め尽くし、面接では将棋について語りまくる。必死に作り込んだ志望動機は、あんまり役に立ちませんでした。どの出版社でも(なぜか)2~3次面接くらいまで進むことができましたが、僕の実力ではそこが限界だったようです。

大学生へのアドバイスとしては、

・好きな作品の好きな理由を言語化しておくと良いかも(どの面接でも聞かれたので)
・自分だけの面白いエピソードがあるといいかも(みんな盛り上がるので)
・ハキハキ喋った方が良いかも(聞こえないと意味がないので)

くらいです。

ちなみに僕の場合、好きな理由はできるだけロジカルに言えるよう心がけていました。おもしろエピソードは、一週間スウェーデン人のおじさんと高知県を歩き回った話です。

なんで通過したのかはよくわかりません。落ちた面接では大体考えがまとまらず、ふにゃふにゃ喋ってしまっていたので、「ずっと(ハキハキ)喋ってたらなんか受かった」は真理かもしれません。

そして、忘れもしない2021年4月。僕の第一志望だった出版社から不採用の通知が届きました。漫画編集者になれない。漫画に関わる仕事ができない。

中学時代にサッカー選手の夢を諦めてから、二度目の挫折です。ただ、僕の忍道は「まっすぐ自分の言葉は曲げねェ」なので、他の道を模索し始めるまでに時間はかかりませんでした。漫画編集者になれないなら、漫画家になれば良いじゃん。

今ではパソコンさえあれば誰でも漫画が描ける時代です。絵が下手なら練習すればいいし、話が思い浮かばないならパクれば良い。費用はクリスタ1000円、ペンタブ3000円くらいです。金もかからない。

僕は速攻で3本の読み切りを完成させ、意気揚々と出版社へ持ち込みに行きました。そして、、、漫画家として食っていくには長い時間が必要だな、と悟りました。

とりあえずどこかに就職しなくては。そんな中で出会ったのが、ソラジマという会社です。

2021年8月 〜ソラジマとの出会い〜 萩原さん…! 漫画編集がしたいです……

出版社で0から1のIP創出ができないのなら、1を10にするような会社に入ろう。そしてこっそり漫画を描き続けよう。

そう考えていた時、ソラジマのYouTubeアニメ事業が目に止まりました。YouTubeアニメについては全く知らなかったので、正直怪しい会社だと思いました。しかし、エンタメに関われて金が貰えるなら何でも良いのです。

早速代表の萩原と面談の予定が立ち、僕が出版社を目指していたことや、漫画を描いていることをつらつらと話しました。

萩原は終始厳しい表情をしながら、
「ちょうどWebtoon事業部が立ち上がってて、漫画編集者を募集してるんだよね」と言いました。

そんなことある?
数々の疑問が浮かびましたが、漫画が大好きな僕に、漫画編集者になれなかったこの僕に、突然チャンスが転がり込んできたのです。

どうやらWebtoonは成長真っ只中の市場で、出版業界だけでなく様々な企業が参入を考えているらしい。そんな中、ソラジマはWebtoonスタジオとして圧倒的な作品数を立ち上げ、混沌極まるWebtoon業界のトップランナーを目指しているらしい。

よくわからんけど凄そう。

そして、またも一切の笑顔なく、「一回飯食いにいこっか」と言われました。意味がわかりませんでした。代表陣や編集者の方と美味しいランチを楽しみ、地下の怪しいオフィスに案内され、簡単な会社紹介を受け、気づいたら選考が始まっていました。

「今日から採用関連の責任者だから、よろしくね」

選考で学生にプロジェクトを任す度胸エグいな、と思いながら僕は精一杯頑張りました。出版社の人事は見抜けなかったようですが、僕はやる時はやる男なのです。(※現在はインターン生でも漫画編集者として採用しています。運が良かったですね。)

2021年9月、僕は晴れて選考を突破し、漫画編集者への切符を掴み取りました。


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https://note.sorajima.jp/n/n7851e5b524d3?magazine_key=ma8cb832a939b