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新規事業の立ち上げ フューチャーの知られざる医療・ヘルスケアへの挑戦

事業内容・魅力
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みなさんはじめまして。フューチャーで執行役員 AI・ヘルスケア領域の統括をしている中元淳です。2020年10月に医療・ヘルスケア事業に取り組む組織であるHealthcare Innovation Groupを新設しました。本記事ではその組織を立ち上げた経緯と事業内容についてご紹介します。

目次

  1. 医療・ヘルスケア業界をとりまく社会問題と当社が取り組む理由
  2. フューチャーでヘルスケア・医療に取り組んできた実績
  3. フューチャーが難題に挑戦できる理由
  4. 今後の展望


医療・ヘルスケア業界をとりまく社会問題と当社が取り組む理由

私はAIをけん引する部門としてStrategic AI Group(以後、SAIG)を2018年に立ち上げました。SAIGでは製造、金融、美容など様々なインダストリーで100を超えるプロジェクトを進めています。その中でも医療・ヘルスケア業界からAIを活用した医療機器開発の要請が相次ぐようになりました。その後、新型コロナの感染が猛威を振るうこととなり、社会貢献活動として政府への支援に関わる一方、社内では新型コロナ対策タスクフォースを立ち上げ、社員・家族向けのオンライン診療サービスの提供などを行いました。このような機会を重ねるうちに、医療・ヘルスケアには多くの社会問題があることに気づきました。

プロジェクトを立ち上げると病院やクリニックの医療現場の皆様とも交流する機会が増え、真摯に患者や仕事へ向き合われる姿に感服するとともに、多忙さを極める医療現場の実態をみるにつけ働き方改革が急務でことを痛感しました。日本の病院の4割が赤字経営であるレポートもあり、経営的な制約の中で改革の難しさを容易に想像できる状況です。病院からも、さまざまな業種で磨いてきた「経営とITをデザインする」フューチャー独自の改革アプローチへの期待が寄せられていると感じました。

経験してきたフューチャーのITコンサルティングとは分野が大きく異なりますが、これまで積み重ねたデジタルビジネスへの経験や知見が世の中に役立ちそうだと直感しました。門外漢ではありますが、Healthcare Innovation Groupを立ち上げ、本格的に医療機器プログラム開発という分野に挑戦をしようと決めたのです。


フューチャーでヘルスケア・医療に取り組んできた実績

SAIG時代から現在まで実際に取り組んできた医療プロジェクトの1つに高齢者化社会の認知症問題があります。

認知症とその予備軍を合わせると日本では800万人を超えており、世界でも2050年には1億5千万人の発症数が予測され、今や世界的問題となっています。メカニズムの解明や根本的に食い止める手法が発見されていない中、早期発見と進行防止の介入をしていくことが重要だと考えました。そこで開発したのが、タブレットを使って3分で検査ができるデジタル医療機器プログラムです。これは、アイトラッキング技術で無意識の眼球の動きと認知機能検査結果をスコアリングして診断の補助ができるもので、大阪大学発ベンチャーの株式会社アイ・ブレインサイエンスと共同で行い、現在医療機器承認を申請しています。


画像デジタル医療機器プログラムの提案資料

デジタル医療機器プログラムの開発に取り組む中で、米国と比べてAI医療機器承認数で日本が立ち遅れている現状を知りました。医療・ヘルスケア分野において、日本はまだまだ新技術を活用し社会実装に組み込むという経験を積むフェーズです。先駆者として取り組むのは難しいことばかりですが、だからこそ難題に立ち向かえるというやりがいがあると感じています。


フューチャーが難題に挑戦できる理由

では、なぜフューチャーが難題に挑戦できるのか。これは私の持論ですが、難題が解決者を呼ぶからだと思います。難題があるところに、難題にワクワクドキドキしながら楽しむ腕利きが集まり、腕利きの周りには切磋琢磨して学びたい良いエンジニアが更に集まります。医療・ヘルスケア業界のような難題がゴロゴロしている分野に取り組むことは、つまりフューチャーに優秀な仲間が集まり、挑戦につながるということなのです。

現在、医療業界は大きな変革の渦中です。コロナ禍でアナログ公共サービスは通用しないことが明らかになり、国民からのDX化への要求が日々高まっています。また、AIのような新技術の出現は新しいサービスが創出されるチャンスであり、Amazon Careのようなビッグ・テック参入動向も見逃せず、これからイノベーションが加速することは必至です。患者・生活者中心のデジタルを活用したサービスが新しい常識となっていくでしょう。

フューチャーは創業者が技術者であり、シリコンバレーカルチャーを体現して生まれたので、ハッカーカルチャーが根っこにある会社だと思います。ハッカーカルチャーの中には「この世界は解決を待っている魅力的な問題でいっぱいだ」とフレーズがあります。

今後はプログラミングが義務教育として普及し、DeepMindの「AlphaCode」のようにAIがソースコードそのものを記述するようになりつつあるので、技術開発の付加価値もシフトしていきます。社会に関心をもち、問題を発見し、命題を設定し、めげずに解決する力の価値は相対的に高まるのではないでしょうか。

難題に楽しんで取り組む仲間が集まり成長することが、企業価値を高めることそのものであると考えます。そうした意味でも医療・ヘルスケア業界に取り組むことは意義深いのです。


画像フューチャーのCulture over Rule


今後の展望

ヘルスケア事業をフューチャーの次の新しい柱にすることを目指して、積極的な採用と投資をしています。戦略的パートナーの提携会社も増えてきました。まさに今、変革を起こすために社内外の仲間を増やし、実績を積んでいるところです。

上述したとおり、Healthcare Innovation Groupはコンサルティングと医療機器・医療サービスの2分野から産声をあげたチームであり、クライアント向けのITコンサルティング事業と自らプレイヤーとして活動するビジネスイノベーション事業を深く融合させたモデルの形成を進めています。

コンサルティングも事業・サービス開発も両方やってみたいという欲張りさん(笑)や、難題にワクワクドキドキ取り組みたい人、もちろん社会的意義の高いヘルスケア事業そのものに関わっていきたい人など、少しでも当てはまるものがあればぜひ一緒に働きましょう!みなさまと一緒にヘルスケア事業を取り巻く難題にチャレンジすることを楽しみにしています。


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引用:未来報 (未来に向けて挑戦を続けるフューチャーの人、カルチャー、イベントなどを紹介)