創業から変わらぬ想い「事業を通じて社会を変えたい」

私は、2011年に、共同創業者の中村真広と共にツクルバを創業しました。社会課題をビジネスで解決して、社会を変えるような事業を作りたいという想いで起業しました。

社会を変える事業というのは、「インフラのように多くの人が当たり前のように使い、多くの人の生活や人生に影響を与える事業」です。

LINEやメルカリなどは十数年前には存在しなかったですよね。でも、今LINEなしで生活できませんし、物が不要になったときは今では多くの人が当たり前にメルカリを開きます。そういう事業を作り、社会をもっと良くしていきたい。それが私たちが事業を行う意義だと思っています。

不動産流通の「新しい当たり前」を目指して

今私たちが注力しているのは、中古住宅の流通プラットフォーム「カウカモ」を中心とした「不動産流通事業」です。

起業前から不動産領域の課題解決をすると決めていたわけではありませんでした。ただ、私が社会人になって関わったのが、最初はデベロッパー、次は不動産IT企業で、たまたまずっと住宅事業に関わっていました。

そこで業界全体を見渡したときに、住宅は"衣食住"と呼ばれて、誰もが必要とするものなのに、衣食に比べてユーザーにとっての不便が多すぎることに違和感を持ちました。サービス提供者とユーザーの間の情報の非対称性が大きく、いびつな市場構造であることに気づいたら、自然とそれを変えたいと思うようになりました。

大きくて古い不動産流通の市場で、 “新しい当たり前” になるサービスを作り、業界をユーザー志向に変えていく。これが、事業を通じて成し遂げたいことです。

学生の皆さんにとっては、住まいを買う・売る・住み替えるといったことはまだちょっと遠く感じる話だと思いますし、業界の負といわれてもピンとこないかもしれませんね。今の私の話を読んで、「え、カウカモっておしゃれなリノベ物件を紹介するサービスだと思ってた！」という人もいるかもしれません。

不動産流通の市場にどんな課題があり、どんなユーザーの不利益が存在しているのか興味が沸いた方がいたら、選考を通じてぜひお伝えできればと思います。

個人の成長が、社会をより良くしていく

ツクルバは、事業を通じて社会を変えることを目指す集団です。2019年に上場しましたが、これからもずっと成長を志向するベンチャー企業で、事業も組織もまだまだ大きくしていきます。

個人の成長が事業を成長させ、事業の成長が社会を変えることに繋がっていくと考えています。

なので、メンバーに対して求めたいことは「成果に向かい全力を尽くすこと」と「個人の成長とチームの成果、両方を志向できること」です。

「成果に向かい全力を尽くすこと」

成果に向かうとき、“現状”と“目標”の間には必ずギャップがあります。そのギャップを埋める過程では、様々なトレードオフが発生します。必要な量と質を両立できない、やりたいことをやるには予算が足りない、などですね。何とかトレードオフを両立させる方法はないか、懸命に考え抜いて全力を尽くせる人が、結果的にそのギャップを埋めていけます。

私たちは解き方を誰も知らない社会課題に向かっているのですから、全メンバーが「やれない理由」ではなく「やれる方法」を常に考え抜く姿勢でいて欲しいと思っています。

「個人の成長と事業の成長、両方を志向できること」

事業を大きくする源泉は個人の成長なので、現状維持志向ではなく、成長に貪欲な人に仲間になってもらいたいと思っています。

会社としても個人の成長を後押ししていきます。自ら成長機会を掴みにくるメンバーにはさらに成長機会を用意し、どんどん抜擢もしています。新卒メンバーには自ら高い目標を掲げ、失敗を恐れずにチャレンジしていってもらいたいですね。

同時に、事業が向かう社会課題についても共感をしてもらいたいと思っています。

ツクルバでは、事業を通じて社会を変えることを大事にしているので、自分の成績、自分の評価など、ベクトルが自分にだけ目が向いている人には合わない環境かもしれません。「自分の成長の先に、より良い社会がある」ということに喜びを感じる人が仲間になってくれたら嬉しいですね。

創業からもうすぐ丸12年になりますが、「事業を通じて社会を変えたい」という創業からの想いは1mmも変わっていません。会社はいつか二代目、三代目〜と誰かに引き継がれていきますが、社会を変える集団であることはこれからも変わりません。

成長意欲が高く、社会をより良くしたいという想いのある皆さんと、お会いできるのを楽しみにしています。

株式会社ツクルバ
代表取締役CEO
村上 浩輝