2022年1月にツクルバにジョインしたばかりのマーケター大迫正和です。成果にコミットし続ける大迫に、ツクルバにジョインした経緯と立ち上げまもないサプライサイド事業部で得られる成長機会について話を聞きました。
「組織拡大」と「当事者意識」のはざまで揺れた前職時代
ーー 大迫さんは前職時代にマーケチームのリーダーを担当されていましたが、歴史のある企業で責任あるポジションを任されるにあたり、ご自身のどんな強みが評価されたのでしょうか。
大迫:社歴が長かったというのもありますが、数字改善のためにコツコツと施策を積み上げていくことが得意だったのが一番の理由でした。僕はアイデアマンではないのですが、元々アプリのディレクターだったこともあり、数字の違和感を深ぼって仮説を立てる癖、さらにその仮説をもとに打ち手を出す癖が身についていたんですね。
ーー その癖はどんな場面で活かされていましたか?
大迫:例えば、アプリの会員登録を増やしたい時に、広告のダッシュボードだけみていても得られる気づきの幅は小さいですよね。そこで開発側からモニタリングシートをもらって、登録ファネルにボトルネックがありそうだという仮説を立てる。その仮説をもとに担当を巻き込んだ改善プロジェクトを組む......そういう風に地道な改善活動を積み上げていました。
ただ、そのうちに出せる施策はすべて出し尽くした感じになってしまって。「やりきった」というよりはもう少し消極的な理由というか。コスト縮小で施策の幅も限られてくる中、効果の上がり幅がどんどん小さくなって、もうテコ入れの余地がないのでは?と思いはじめたんです。
そんな中、マーケに配属された時からずっと育ててきたサービスの新規開発がストップすることになって、競合がすごいスピードで成長していくのを指をくわえて見ていることしかできなかった。利益は出ているサービスだったんですけどね。
ーー 大きい組織ならではの「やりたいことがすぐに実行できない」悩みなのでしょうか。
大迫:まさに。組織が大きくなればなるほど、承認や決裁のためのフローも分厚くなっていって、僕はマーケ戦略の責任者としてすべての打ち手に対するROIを管理する立場だったんですけど、検討のための検討に1年の半分くらいの時間を使っているような感覚に陥っちゃって。
そうなってくるとどうしても、チームで創意工夫を凝らしつつ施策を積み上げていた時に比べて後ろ向きな頭の使い方になるじゃないですか。頭のどこかで無駄だな〜と思っているタスクでも、歯車に徹してやらなくてはいけない。端的に言っちゃえば、仕事から手触り感が失われていくんです。
でもチームが大きい分、整理役としての業務量は増す一方で、それに比例して飲酒の量がとんでもなく増えたんですよね(笑)マジで肝臓に悪い仕事だな、あともう1年これを続けたら死んじゃうな俺、って。
ーー そういった心身のストレスが退職のきっかけに?
大迫:それもありますが、単純にもう一回「手触り感のある仕事」をしてみたかったんですよね。ありったけの愛情を込めて事業に向き合って、自分の手で成長させているという実感が欲しかった。だから特に転職のためのアクションをしていたわけではなかったけど、現状を打破したいという気持ちがあって。
そのことを人材紹介会社を経営する元同僚に相談してみたら「とりあえず他の会社に話を聞いてみたら?」って勧められて、その第一歩として紹介してくれたのがツクルバだったんです。
「大迫は規模が大きすぎないチームでわいわいしながらやるのが好きそうだし、人とサービスどちらにも愛を持てる環境を重要視するならツクルバなんかどうかな?」という理由だったみたいです。だから、ツクルバの面談を受けたのは「ひとつ試しに話聞いてみるかー」ぐらいの軽い気持ちですね。
「このチームは絶対に楽しい」出会って1時間で入社を決意した衝撃の面談
ーー ご友人の目からみても大迫さんはベンチャー向きだったということでしょうか。
大迫:どうなんだろ。僕自身、ベンチャーにいくという選択肢についてはあまり深く考えたことはありませんでしたね。自分の周りでベンチャーに転職した仲間は熱量が高くやり甲斐のある仕事に打ち込んでいる一方で、どうしても苦労の部分も見え隠れしているというか、どんよりと疲弊したオーラが出ていて。
でもツクルバの最初の面談で話したのは悠太郎さん(山田悠太郎/執行役員 サプライサイド事業部長)となかつさん(中司香織/同事業部マーケティングチームジェネラルマネージャー)だったんですけど、成長企業特有の自分たちの事業に確信を持ってる感じがして、まったく悲壮感を感じなかったんです。
いま考えると、当時はなかつさんが1人でサプライサイドのマーケを切り盛りしていた頃で、まだまだ施策に結果がついてきてないタイミングだったから、2人のキャラがなせるわざだったと思いますけど(笑)
ーー 印象に残ったのはどんなところでした?
大迫:不動産のこともツクルバのこともまったく知らないんすよねって正直に伝えたら、悠太郎さんが「わかった、全部図解するね」ってホワイトボードの前に立って。そこから30分間、不動産の業界構造から市場の課題まですごい勢いでババババッと解説してくれたんです。
それを聞いていたら「こんなに頭が良くて熱量が高い人が部署のトップなら、絶対このチーム楽しいぞ」って思って。その場で僕から何を話したかはあまり覚えてないというか、多分ほとんど話してなかったんじゃないかって思うんですけど、気がつけばその場で「受かったら絶対入ります」と伝えてました(笑)
そこからはもう「明日からツクルバで働きます」ぐらいのノリで。1週間しっかり選考してもらって内定をもらえたので、その翌週には会社に辞意を伝えてました。
ーー お試し感覚で話を聞きにいったはずなのに、その場で入社を決めてしまうなんて大胆ですね!
大迫:まあ100パーセント直感でしたけど、どのみちジョインしてみなきゃ分からないことだらけだろうし、楽しそうな環境にはとりあえず飛び込んでみればいいと思ったんですよね。あとは「不動産取引でエンドユーザーが損する世界を変えたい」っていう悠太郎さんの熱量にも惹かれました。
サプライ事業部はまだ立ち上がったばかりでマーケも未開拓状態というか、できていないことが山ほどある状態なので、前職時代に積みあげてきた進化を吐き出して何かでっかいことにチャレンジするならここだなと思えたんです。(後編へ続く)