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事業部長が育休を取得してみた話〜社内初の男性育休の裏側〜(前半)

働くパパ・ママネタ
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育児休業についての新制度が今年10月から施行されるのを前に、当社の社員で一人目となる”男性の育休取得”経験者が生まれました。

育児休業制度の取得を促進するために、2021年6月に「育児・介護休業法」が改正され、22年4月から段階的に施行されている最中ですが、男性の育児休業の取得率はまだまだ低いのが現状です。

では実際に取得してみてどうだったのか、広告事業本部 BRDiv. 部長として活躍する竹谷惇志さんに「男性が育休取得した際の全て」を綴ってもらいました。

画像左:竹谷惇志・右:長男

広告事業本部 BRDiv. 部長 竹谷惇志(たけたにあつし)
上智大学卒業後、新卒でジャパンエフエムネットワークにて、ラジオ広告やイベントの企画立案に従事した後、2015年よりカカクコムに転職。食べログのナショナルクライアント向け広告のセールスマネージャーとして従事。2021年4月よりノインに入社し、部長としてセールスチーム全体のマネジメントやセールス活動、広告商品の企画開発などを務める。現在、2児の父。


はじめまして!広告事業本部BRDiv.にて部長をしています、竹谷です。今年4月に第二子が誕生し、7月頭から末まで1ヶ月の育休を取得し、その体験をここに全て記していきたいと思います。

「男性で育休を希望している方」、「パートナーの育休取得を希望している方」、そして「スタートアップでの育休取得について知りたい方」の参考になればと思っています。

育休ってそもそも何?

育休は「育児休業」といって、「育児・介護休業法」によって法律で定められた制度で、子を養育する労働者が法律に基づいて取得できる休業のことです。休業することにより金銭面の不安があると思いますが、これは育児休業給付金というものがあり、実質8割相当の金額が得られるようになっています。

厚生労働省が発表した2021年度雇用均等基本調査によると、男性の育休取得率は9年連続で上昇し、2021年には過去最高の13.97%となっていますが、キャリア設計の観点から育休取得は難しいと考える男性も少なくないと思います。

育休を取ろうと思った理由と取得までの流れ

正直なところ、仕事も忙しく、責任があるポジションなので「自分が育休で抜けるのは多分無理なんじゃないかな」と思っていて、実はあまり取るつもりはありませんでした。そんな私が育休を取得したのは、社内の後押しがあったからです。

というのも、人事部長となんでもない雑談していると、「そういえばいつ育休取るんですか?」と聞かれて、無理だろうなーと思っていた私は回答を濁していたんです。でも、また別の日に社内で会った時に「いつ取ります?」とラフに何度も聞いてくださり、「取りたかったしいい機会だ!」と思い切って育休を取得することに決められました。ノインは社員の約3分の1がパパママ社員なので、経営陣含め社内ですごく理解があるのがありがたかったです。

育休を取るまでにすべき社内のステップは大きく3つで、

1. いつからいつまで取るかを決める
2. 会社に相談する
3. 引き継ぎを行う

何もかもスムーズかつスピーディでありがたかったですね。少し細かく回想すると…

1 いつからいつまで取るか決める

実際に育休を取った人の話などを聞いていくと、出産直後に取得し、育児を共にスタートさせるというパターンが多いようなんですが、私はパートナーのお母さんが出産直後から1ヶ月家に来てくれていたので、お母さんが帰られてからの1ヶ月を育休取得期間にしました。

取得時期をどこに設定するかはパートナーと相談し、制度をチェックして検討するのがおすすめです。特に今は制度が変わるタイミングなので改めて確認してみるといいかもです。10月からは「産後パパ育休(出生時育児休業)」が新設されて、子どもが1歳になるまでの育休を分割して2回取得することが可能になったりします。

詳しくは厚生労働省発行のリーフレット等でチェックしてみてください!

2 会社に相談する

私の場合は既に「第二子が生まれること」「(会社からの後押しがあり)育休を取りたいこと」の大枠を伝えていたので、時期を決定した段階で改めて上司となる社長に打診した形になります。スケジュールの関係で取得希望日の直前となってしまったのですが、すごくボジティブで嬉しかったのと、私が不在時の体制を一気に組んで、ご自身が現場に入る形で整えてくださったので、よりスムーズに進んだのでありがたかったかったです。

画像仕事中の様子

3 引き継ぎを行う

チームのみんなに迷惑をかけたくなくて、引き継ぎを不安に思っていたんですが、蓋を開けてみるとチームのメンバーが私の業務を分担して問題なく回りました。ちょっと寂しいほどに。笑

ここで大きく感じたのは、「マネージメントの重要さ」です。マネージメントは、自分がいなくても、仕事が回ってく状態を作っていくことが本当に大切なんだなと。「自分がなんとかしなくちゃ」とか、「自分がいないと」など、悪い意味でのプレッシャーとか、責任感みたいなのがありましたが、自分がいなくても、結構みんなが1人1人自立して動いている、というのは業務の引き継ぎを行う中でとても重要でした。

実際に育休はどうだったか

育休中の生活は、5歳の第1子を朝/夕に保育園に送迎して、日中は家にずっといて家事と第2子をずっと見ている、をパートナーと分担する形でした。今までずっと奥さんが負担していた育児と家事を2人で分担する形です。

育休で一番感じたことは、これまでも育児に関わっていたつもりではありましたが実際にフルタイムでやってみるとこれまでは「なんちゃって育児」だったなと。ミルクやおむつなど24時間子どもから目を離せないので、気が休まらず想像以上に大変でした。しかもパートナーは1人でこれまでやってくれていたわけで、本当に感謝してもしきれない思いでした。

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後半へ続く