CEO Interview③ 世界を変えるスタートアップを産み出すエコシステムの実現にむけた事業開発 | 株式会社ケップル | 急成長企業を支援してきたマーケティング会社が厳選した急成長企業と出会える場所「LEAPLACE」 - LEAPLACE
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CEO Interview③ 世界を変えるスタートアップを産み出すエコシステムの実現にむけた事業開発

事業への想い
- 事業
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Q. DXファンド、リクイディティファンドを設立した背景、想いは?

DXファンドはDX領域で新たな産業創出にチャレンジされているスタートアップへの投資を通じて、DXといった文脈から日本の産業発展に貢献していくことを目的としたファンドです。ケップルの特徴の一つでもある、これまでのビジネスを通じて培ってきたIPO支援機関や大手事業法人との強いネットワークを活かし、スタートアップの企業価値向上へ貢献することを目指しています。

リクイディティファンドはいわゆるセカンダリーファンドと言われる領域で、過去スタートアップに投資された株式をお持ちの既存株主からその株式を引き継ぐことで、スタートアップのIPOまでの助走期間を延長させます。体制が整わないまま、諸事情により当初に想定したよりも小規模でIPOせざるを得ないため、日本のスタートアップエコシステムからはユニコーン企業が創出されにくいといった課題の解決に寄与していきたいと考えています。この背景には、シード期に参画した投資家のファンド償還期限が到来してしまうといった事情により、スタートアップが十分な成長を遂げる前にIPOを選択せざるを得ないケースがあると言われています。現在の日本を見渡すとセカンダリーファンドという事業をシッカリと担うプレイヤーがいませんでした。スタートアップマーケットのインフラとなることをコンセプトに事業創出を行う我々として、それを手掛けていかない理由がないとリクイディティファンドを創設することとしました。

DXファンド、リクイディティファンドに共通した意義は、ケップルがマーケットへより直接的に資金を供給することでスタートアップエコシステム全体がよりスムーズに、より拡大していくことに繋がっていることです。


▼スタートアップ株式のセカンダリー取引特化型ファンドを設立

https://corp.kepple.co.jp/news/press-20220623.html


▼オープンイノベーション・CVC運営支援事業の一環として、ケップルDX1号ファンドを設立

https://corp.kepple.co.jp/news/press-20220719.html


Q. ケップルの中長期的な事業構想について、どのようにお考えですか?

「スタートアップと投資家を支援し、イノベーションを促進するグローバルプラットフォームになる」というビジョンの実現に向け、これまで様々な事業の立ち上げに邁進してきました。スタートアップエコシステムの成熟度、進化によって必要とされるものは変化していきます。我々がどんな事業を展開するかは、そういった状況も見つつ、フラットかつオープンに考えていきたいと思っています。ここまでソフトウェア、データベース、コンサルティング、ファンド、メディアといったかたちで、エコシステムに存在する課題を埋めるために様々な事業を産み出してきました。この先ですが、何をどう実現するかというHow(やり方・ビジネスモデル)にこだわるよりも、スタートアップエコシステムの成熟度に応じて必要なものを柔軟に供給していくというWhy(なぜやるのか?何に貢献するのか?)にこだわる会社にしていきたいです。たとえば日本ではセカンダリーマーケットがないという課題感からリクイディティファンドを立ち上げたのですが、私がインドネシアやタイで事業をしていたらまた違った課題に対して違ったビジネスを立ち上げていたはずです。さまざまな国、エリアでそれぞれのスタートアップエコシステムが存在しているわけですが、そのエコシステムがより健全に発展していくために必要とされているものを埋めていくようなビジネス、アプローチを考えていきたいですね。アフリカでKEPPLE AFRICA VENTURESを起ち上げたのも、アフリカのスタートアップエコシステムが大きな課題を抱えていることを強く感じたのが創設のきっかけとなっています。それらを言葉にしてみるなら「スタートアップエコシステムにおけるプラットフォームを目指していく」という感じが近いですかね。スタートアップエコシステムにおいて必要とされる新しいビジネスを、起業家集団として世界に向けて我々が創っていく。これがこれからもずっと変わらないケップルの立ち位置だと考えています。


Q. そういったビジョンの実現に向けて、どんな人と一緒に挑戦していきたいですか?

ケップルも、我々のサービスを使ってくれているスタートアップや投資家といったクライアントの皆さんも、ただひたすらに未来を創るための仕事をしています。そのため、これからの社会や世界の将来をどうしていきたいのかということについて自分なりの明るいビジョンがあり、夢と情熱をもってその実現に向けて前向きに働けるということがケップルのメンバー共通の価値観となっています。スタートアップとは、何も無いところに種を植え育てていくような活動とも言えます。そのため、過去の経験が活きる局面もあれば、そうでない局面もあります。そのように自分の頭で考えて正解を導き出していくことが多いため、過去のビジネス経験の多寡(正解をどれだけ多く知っているか?)よりも、自分たちのサービスで世界をどう変えていけるのかという大きなビジョンを持って、その実現に向けて正解を探していけるようなチャレンジングなメンバーと一緒に働きたいですね。


Q. ケップルでのキャリアイメージは?

入社時期や年齢に関わらず、裁量権の大きなプロジェクトに関われる機会は多いです。ただ、闇雲に任せられるということでもありません。メンバーに仕事や役職を任せる際に大切にしているのは、周囲からの信頼をどれだけ集めているかという『信頼残高』です。これは日頃の言動やそこから生まれる成果、さらには周囲に与える影響力などの積み重ねから産まれますが、そこに入社時期や年齢などは関係ありません。仕事を通じて社内外のメンバーから厚い信頼を勝ち得ることをまずは頑張ってほしいですね。そうすれば、自然とその人の周りに人が集まり、仕事も回りはじめます。信頼を集めるためのヒントになり得るのはケップルが掲げるバリュー『SHIFT』だと思っています。

Q. 未来のメンバーに向けたひと言を!

今後の日本経済をさらに発展させるために必要なピースとして、政府が『スタートアップ』の存在を大きく取り上げはじめています。経団連によるスタートアップ躍進ビジョンが発表されたことも踏まえると、スタートアップが世の中の課題を解消するものを提供していく組織として、本格的に注目され、資金が循環しはじめるステージに到達したと感じています。ただし、事業は人が創っていくため、人が動かないと創りたい事業も創りません。スタートアップエコシステムの成長スピードを上げていくためには、世界をリードしていくような熱い覚悟を持った優秀なビジネスパーソンがこのエコシステムに多く飛び込んできてもらうことが必要です。これからの世代を歩んでいく子供たちが夢と情熱をもって歩んでいける未来を、スタートアップという媒介を通じて皆さんとともに創っていきたいと強く思っています。スタートアップを通じて、未来を創っていく。そんな仕事に我々とともにチャレンジしていただける方にお会いできるのを楽しみにしています!