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COO Interview/メガベンチャーからアーリーステージのスタートアップへ

経営陣・株主
- ビジョン・ストーリー
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ファーストキャリア

自社でサービス開発・運営をしている会社に行きたいと思い、IT・Web業界を中心に見ていました。誰もが知るような大企業から内定もいただきましたが、配属先が読めないという配属リスクもあり、「Webサービスの開発・運営の現場に確実に携われそう」と感じたLIFULLへの入社を決めました。プロダクトを介したビジネスに挑戦できる環境であることが重要でした。LIFULLは不動産情報サイトのHOME'Sを運営していますが、私がいたのはLIFULLグループのサービス全体で得られるデータをどうマネタイズするかという部署でした。例えば閲覧データや物件データの集計、統計分析を行い、不動産会社のマーケティングを支援するサービスを提供していました。その中でマーケティングプランの作成や新規サービス開発を担当する企画職として、10人ぐらいの小規模のチームでのびのびと働かせてもらった3年間でした。


転職のきっかけ

当時の上司が「面白いスタートアップが出てきたぞ!」という情報を毎日のように教えてくれる方で、私もスタートアップに強く興味を持つようになりました。また、前職で様々な経験をする中で、もっと事業全体の意思決定に関わる機会を増やしたいという気持ちが生まれていました。入社したての若手ながら生意気にも色々と意見していたのですが、ある程度事業も立ち上がっている状態で、物足りなさを感じていました。アーリーステージから小さいチームでプロダクトや事業づくりをやっていきたい気持ちが強くなり、転職を考えはじめました。スタートアップへの入社以外に、自分で起業することも視野に入れていました。前述の上司に退職の話をしたのですが、「いつ言ってくるかと思ってたよ」と強く後押ししてくれると同時に「起業もいいけど、やりたいことが定まってないなら、小さいチームにジョインするのもいいんじゃない?」とアドバイスしてくれました。


ケップルとの出会い

転職活動は自社でプロダクト開発を進めるスタートアップに絞って話を聞いていました。そんな中、Wantedlyで「スタートアップ」と検索して出てきたのがケップルでした。その時点では何をやっている会社かまったく知らず。調べる中でスタートアップや投資家向けにサービスを提供していると分かったので、話を聞いてみたいと連絡しました。そうすると、すぐに代表の神先から返信が来ました。当時、雑居ビルの一室にあったオフィスでFUNDBOARDの構想を聞いて、その先にあるビジネスの可能性に強い魅力を感じ、その場で「ぜひ働きたい。最初はプロボノでもいいから。」と逆オファーをしたのを覚えています。


はじめてのスタートアップ転職

LIFULLを退職し、翌年2月にケップルにジョインして、4月からFUNDBOARDを売りに行くぞ!というつもりでしたが、紆余曲折あり…。正式ローンチが8月になりました。デモ用にプロトタイプができていたので、「こういうものを作りますが、いかがですか?」という感じでクライアントの反応を確認していました。セールスとして最初に訪問したのは福岡銀行グループのVCに所属していた、現在はケップルで執行役員を務めている長谷尾さんでした。長谷尾さんは当時からすごく応援してくれ、プロダクトへ色々なフィードバックをくれて心強かったです。入社してからサービスがはじまるまでの半年間はプロダクトが無かったため、営業は非常に難しかったです。スタートアップに来て気合十分だったので、もどかしい気持ちもありました(笑)

正式リリースからはセールスとして神先と一緒にクライアントをひたすら回っていました。実は資金ショートもちらつく状況で、とにかくサービスを売るために必死でした。プロダクトのコンセプトやビジョン、FUNDBOARDによってスタートアップ投資の世界がどう変わるのかという世界観をお伝えする中で、投資家の皆さんに共感いただき、徐々に導入先が増えていきました。その後、日経新聞社からご出資いただきましたが、そこまでの経営は背水の陣だったと聞いています。

その後の1年はセールスとカスタマーサクセスを担当しました。導入企業も増え、サービスの認知も広がり、商談で予定がぎっしり埋まる状況でした。顧客からのフィードバックをエンジニアに伝え、そのディスカッションにも参加しながら機能開発を進めていきました。2019年にセールス、カスタマーサクセスのメンバーが入社してからは、それぞれの業務に関する分担は減っていきました。


COOになった経緯

ビジネスサイドのメンバーも増え、少しずつプロダクトに携わる業務が多くなっていきました。当初は顧客からの意見を開発へ伝える役割でしたが、徐々に改善要望の中からピックアップして実際に開発するまでを主導したり、神先と一緒にプロダクトの方針づくりをディスカッションしたり、そうやってFUNDBOARDのプロダクト全体を見るようになっていきました。その後に新たな資金調達があり、事業も組織も拡大していくタイミングで、代表の神先から「直近ではプロダクトにフォーカスしているが、自身の良さを活かしてCOOをやってみないか?」との打診がありました。新しい事業をはじめる際のプロジェクトマネジメントやオペレーション構築が得意だったので、誰が拾うべきか分からないボールを拾う役割も含めて期待したいとのことでした。就任については、正直かなり悩みました。プロダクトづくりが好きだったので、プロダクトマネジメントを極めるキャリアもあると思っていたので…。ただ、ビジネスを前に進めるのが得意というのはそれまでの経験で自分でも感じていましたし、現状のケップルにおいて一番価値を発揮できるのは泥臭く何でもやるポジションだなと感じ、COOへの就任を受けました。


今後のビジョン

現在はCOOとして試行錯誤しながら、事業開発を中心にマーケティングやセールスまで幅広く担当しています。COOというポジションは会社のフェーズによって求められる役割が変わってきます。組織的に不足している機能が多い弊社では自分で手を動かしてそれを埋めつつ、体制やチームを整えて引き継いでいくことが必要です。もう少し組織が大きくなってくれば「全社を継続的に成長させるためにどうするか」という視点での役割が大きくなっていくはずであり、徐々にそういった準備をしたいと考えています。もし、そのタイミングで私より適任者がいれば、会社の成長のためにこのポジションはバトンタッチすべきだとも考えています。それは私がこの会社を去るということではなく、新しいフェーズにおいて担うべき役割を務めたいということです。自身も会社の成長スピードに追いついていかなければという健全な危機感は常に持つように心がけています。


どんな人と働きたいか

「ケップルが掲げるミッションやビジョンに強く共感してくれる人」です。我々は『世界に新たな産業を』という大きな目標を掲げたビジネスをしているため、その達成に向けて切磋琢磨しながら困難を乗り越えていく気持ちが重要です。ベクトルが自分の成長に向いていることも大事ですけど、ビジョンの実現や顧客支援を通じて、スタートアップマーケット全体へ貢献したいといった意識を持った人と一緒に働きたいですね!