
「ポテンシャライトは本質的なスタートアップ企業の支援、そして日本の成長の一躍を担えているのか?」
2019年1月頃でしょうか。ポテンシャライトを設立してちょうど2年ほど経過した頃、代表の山根は葛藤があったとのこと。
ポテンシャライトは2017年4月に設立をして、現在3年弱を迎える採用コンサルティング企業です。
設立当初からスタートアップ/ベンチャー企業の採用支援をしたい、というVisionをもとに事業を行なっています。
申し遅れました。 私、ポテンシャライトの採用広報担当の寶田(ほうた)です。 いつもはお客様企業の採用支援/採用広報をしているのですが、今回は自社の採用広報の執筆をしております。
話を戻しまして、山根は言います。
「ポテンシャライトの存在意義は、スタートアップ/ベンチャー企業を成長させることです。 これまで130社ほど支援をしたのですが、僕個人的には、自社の事業を考えさせられるある出来事が2018年末に起きたのです」
2018年末ということは私(寶田)は入社をしていないですね。 山根さんの口からこの話を聞いたことはありませんでした。(実際に聞いたのは2019年7月頃) 山根は続けます。
「当時支援していた企業数は約25社ほど。そのうち3社の企業様がある1名の求職者に同時に内定を出したのです。その方はベンチャー志向でご経験も素晴らしく、どのベンチャーでも内定を獲得できそうな方でした。結果的にある1社様に入社決定したのですが、内定辞退となってしまっていた2社様はすごく落ち込んでいました。その方が入社をしたら会社も急成長ができていたかと思います。」
「そこで感じたのです。その方はポテンシャライトがそのベンチャー企業を支援していても、していなくても、いずれかのベンチャー企業に入社をすることになったかと。 そして、内定辞退となった2社様はまた1から採用活動を再開しないとならない。もちろん、応募をすることになったキッカケはポテンシャライトが作れていることは確かです。ただ本質的にどうなんだろうと…。 つまり、ポテンシャライトがいてもいなくても、結果は変わっていなかったのではないか?現在行なっている採用コンサルティング/支援の存在意義を改めて見つめ直したほうが良いと。」
「少ないπ(ベンチャー志向の方々)を奪い合う採用活動になっている。これでは世界観を達成できない」
ポテンシャライトは常時50〜60社ほどの採用支援をしています。ほとんどが100名以下のベンチャー企業ですので、候補者様が並行応募することがあります。そうなると何が起きるのか。山根が話し続けます。
「少ないπ(ベンチャー志向の方々)を奪い合う採用活動になっているんですよね。 ポテンシャライトが “ベンチャー企業にスポットがあたる世の中を” というVisionを掲げて、ベンチャー支援をしているのですが、本質的に考えると、ベンチャー志向の方の人数を増やさなければ価値を感じることができないのではないか、と思い始めていました。」
IT業界において慢性的な人手不足であることと同じようなことが、ベンチャー企業の採用市場でも発生しているのです。ベンチャーにスポットが当たってはきていますが、日本はまだ大手志向文化が大きく残っています。
「アメリカでVCとして仕事をされている方とお話をする機会が何度かあったのですが、アメリカだと優秀な学生は皆スタートアップに入社をするか独立をするかのどちらかみたいです。 その次に人気なのはGoogleやFacebookのような大手企業。つまり、スタートアップに入社をすることが1st choiceなのです」
「皆さん、ご存知の通り、日本はGDPにおいて世界で第3位。アメリカと中国には大きく引き離されています。20年前のGDP Top20の国の中で、2019年現在最も成長率が低いのは日本です。 つまり日本は第二次産業で大きく成長をしたSonyさんやPanasonicさんなど大手製造メーカーが残してくれた遺産を食いつぶしてしまっているのです。 アメリカの就職/転職市場がスタートアップ志向になる中で、日本は変わっていない。このままで良いのか?と強く思っているのです」
確かに、本質的にスタートアップ/ベンチャー企業の採用支援をするためには、まず志望をするπを増やさないとならないと思います。ポテンシャライトは採用コンサルティング企業として何ができるのか?そしてどのような存在として世界観を構築していきたいのか?山根が話し始めました。
「そう考えたときに僕ができることとしては、 - 成長産業/新たな産業にチャレンジをする企業にスポットを当てていきたい(toB) - ベンチャーが検討外だった方(求職者)にベンチャーの魅力を正確に伝えたい(toC) この2つだと思ったのです。toBだけだとポテンシャライトが目指している世界観を構築できないと思いましたし、toCにも取り組んでいかないとならない。そう思って明確に2つの事業を成り立たせることにしました」
2019年4月からスタートアップ/ベンチャー企業に特化したエージェント事業をスタートしており、Potentialightの思想が達成できるエージェント業の在り方を追うと同時に、「世の中にスタートアップ/ベンチャー志向の方を増やしたい」という想いを持って事業研鑽をしています。
「事業の数を1つ増やして、また今新規事業を1つ仕込んでいます。 2020年初くらいにはリリースできるかと思うのですが、ベンチャー企業の採用市場においては大いにインパクトを与えることができる事業です。合計3つの事業にて、Potentialightが達成していきたいMissionを整理したのです」
新しいMission:「Grow Up Ventures」
「約半年悩んだのですが、結果こちらのMissionになりました。 このMissionは僕を含めてメンバー6名でディスカッションを行い、決定しました。僕としてもモヤモヤしていた部分もあったのですが、メンバーから意見をもらい、確定をしていきました。」
ちなみに山根さん、こちらの内容の解説もよろしくお願い致します。
「とにかく本質的にベンチャー企業の成長支援ができる存在としてありつづけたい。また求職者側の支援、先ほど申し上げた通り、ベンチャー志向の人数を増やすことで日本の成長にも寄与したい。 そして以前のVisionにあった ”人材業界の在り方を変えたい” この内容の意味合いも残したいと思っていたので2点目に記載をした内容も入れています。」
「こちらに記載がある通りですが、この3つですね。 メンバーと議論になったのは特に1点目。少し矛盾しているように聞こえてしまうかもしれませんが、スタートアップ/ベンチャー企業の採用支援を中心に行なっていきますが、ただ規模感/フェーズには拘りすぎないようにしました。 今もセブン銀行様やリンクアンドモチベーション様など大手企業様の採用支援をしておりますが、いずれも成長意欲がある、世の中に革新的なインパクトを残すことができる2社様です。そういった成長意欲がある/チャレンジ志向がある企業様には、是非お力になれればと思っております。」
ありがとうございました!
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